
・ 山岳型トンネル工事の安全管理にEXBeaconプラットフォームを導入
・ 坑内作業員の位置を測り、危険エリア進入や重機乗降時に警報発砲
・ safety2.0適合基準レベルⅠを取得、「シミズ・スマート・トンネル」の標準化へ
トンネル工事には、いくつかの種類があります。本件は「山岳型」といわれるトンネル工事で、ダイナマイトを使ってトンネルを掘り進めます。
ダイナマイトを発破する工程は大変危険で、人や重機がいないことを確認する必要があります。また、発破後に発生した土砂をクラッシャへ投入する「ずり出し工程」では、重機と作業員とが隣接する危険を孕んでいます。
本プロジェクトでは、IoTインフラ「EXBeaonプラットフォーム」を用いて、こうした災害リスクを低減させる仕組みを構築しました。

清水建設様は、熊本57号滝室坂トンネル工事を進める際、特に「ずり出し工程」の安全対策について、以下を検討していました。
ずり出し工程であることを、坑内の作業員すべてに周知する
ずり出し工程時に、許可のない車両や作業員が切羽エリアに侵入したことを検知する
ずりだし工程時に切羽エリア内で重機から降車した場合、全作業員に周知する
「EXBeaonプラットフォーム」は、人やモノの位置を測る機能を持っており、坑内の作業員の位置を細かく測ることで、「2.」と「3.」を解決することができます。
作業員の測位にはヘルメットに発信機(タグ)を付ける必要がありますが、BLEを利用しているので別機器への影響が殆どありません。
また、クラウド接続環境がないトンネル内でもEXBeaconからPLC(IDEC社製)へ制御信号を送ることができるので警報装置を動かすことができます。
さらに、把握が難しかった坑内の作業員の所在管理ができることも、EXBeaconプラットフォーム導入の決め手になりました。

EXBeaconプラットフォームと警報装置の導入により、「ずり出し工程」での安全確保ルールが明確になり、警報が鳴ったら作業を停止し、重機のエンジンを切る、といった手順が徹底されるようになりました。
本システムは2020年1月から運用を開始しました。そして同じく3月には「重機接触災害リスク低減システム」としてsafety2.0適合基準レベルⅠを取得(セーフティグローバル推進機構)しました。
同現場では、2021年1月までにTCC自動発報などの機能を追加導入し、トンネル工事でのシステム運用時のさらなる安全性・利便性の向上を図る予定です。
そして、清水建設様は、これら一連のシステムを「シミズ・スマート・トンネル」の標準機能として、全国にあるトンネル工事現場への水平展開を計画されています。
建設工事現場における仮設材予約システム
導入システム名:トンネル工事における重機接触災害リスク低減システム(清水建設 S220033004L1)
トンネル内作業者及び車両の位置検知システム(IDEC S220033005L1)
導入時期 :2019年12月(構築:2019年8月~)
導入場所 :熊本57号滝室坂トンネル西新設(1期)工事(熊本県阿蘇市)
導入規模 :トンネル延長約4.8㎞ タグ利用人数:約30名、車両約20台
EXBeacon 設置箇所:37台 うち切羽エリア侵入検知は指向性EXBaconを採用
本社所在地:東京都中央区京橋二丁目16番1号
事業内容 :建築・土木建設工事の請負(総合建設業)
導入担当部署:土木技術本部 開発機械部